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天狗の鼻がへし折れる――内藤VS亀田次男 (試合予想)

 本日(2007年10月11日)、東京・有明コロシアムにて行われるWBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦。

 チャンピオンの内藤大助(33歳)に、“亀田三兄弟”の次男で同級世界14位の“浪速の弁慶”――亀田大毅(18歳)が挑む一戦とあって、何かと世間の耳目を集めるこのカード。

 僕は(ボクシングファンのほとんどがそうであるように)内藤大助の勝利を予想します。王者の順当なる判定勝ちか、あるいは中盤までのKO(またはTKO)勝ちも充分にあり得ると見る。

 理由は両者のディフェンス能力の違い。格差が大きすぎます。
 大毅の強振パンチ(KO狙い)一辺倒のボクシングが奏功するほど、世界のリングは甘くないでしょう。

 と、同時に、僕個人としては(これも、ほとんどのボクシングファンがそうだと思いますが)一連の“亀田フィーバー”によっていささかバラエティーショー化したボクシングのイメージを、元の純粋な“スポーツ”に引き戻してほしい、という願いもあります。
 だから予想は予想でも、そういう“願望”込みの予想ではありますね。頼むぜ内藤!

 確かに、派手で存在感のあるスター選手がいて、そのおかげで視聴率が取れるというのはスポーツ中継の一つの理想形ではあるかも知れません。

 ただその肝心のスター選手が、いつまでも“実力”の証明を先延ばしにしたまま、キャラクター性にアグラをかいて威張り続ける、という利益構造(?)には納得がいきません。

 プロは何よりも実力と結果が問われる世界ですから、その肝心の“実力”を曖昧にしたまま威張りたい、というのでは、観客からお金を取って運営されるプロスポーツとして成立し得ないからです。

 それに僕個人としては、記者会見など公の場で平然と対戦相手個人のメンツを潰そうとする亀田一家の言動には、社会の常識から見て大いに疑問を感じます。

 ボクシングは喧嘩ではありません。
 試合を盛り上げるためのパフォーマンスとして相手を挑発する、というのは海外の有名選手でもよくやる行為ですが、亀田家のそれは“挑発”の範疇を大きく逸脱していると思います(だって本当にケンカ腰なんだもん。ぶるぶる)。

 こんにちまでファンを充分に納得させられないまま、内容空疎で声ばかりデカい威嚇射撃を続けるしかない亀田一家の単調きわまるパフォーマンス手法には、不愉快さを通り越して哀れみさえ感じてしまう。

 あれが、果たして能ある鷹が取る態度なのかどうか――?
 それを証明する意味でも、今宵の試合は亀田家にとって真価の問われる一戦。

 一応、王者の内藤にもクギを刺しておきますと、ちゃんとやって本当に負けるのならばともかく、ランダエタみたいな変な負け方をしたら承知しないからなっ。

by atom552808-7 | 2007-10-11 16:53  

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