人気ブログランキング | 話題のタグを見る

亀田-ランダエタ 第2戦

 亀田興毅(協栄)VSファン・ランダエタ(ベネズエラ)因縁の再戦は3-0の判定で亀田に軍配!
 この日(2006年12月20日)の亀田は、従来の打ち合い一辺倒の単調なボクシングから一転、フットワークとジャブで距離を作りながら丁寧にポイントを積み重ね、危なげのない判定勝利を呼び込みました。
 
 ランダエタへの事実上の雪辱を果たした、という点では「おめでとう」と言いたい。
 昨日の亀田のような「勝ちに徹するボクシング」が出来ずに――ノックアウトへの執着を捨てられずに――自滅して消えていく天才肌の選手は少なくないですからね(勝ちに徹することの是非、という問題もありますがそれはまた別の機会に)。

 これは頭の良し悪しの問題というより、頭で分かっていることを試合中に実行に移せるかどうか、そこの違いが大きいのではないかと思います。ランダエタとの再戦でそれが出来たという点において、亀田が一定のポテンシャルを示したことは確かでしょう。

 ただ――。
 ボクシングファンとして不満を言わせてもらえば、そもそも“亀田-ランダエタ”というカードは、実力的には決して世界の頂上決戦というわけではありません。

「このカードの勝者を世界王者と呼べるのか?」という、本来なら4ヵ月前にしていたはずの議論が今ようやく出来る段階になった、というだけの話なのです(前回はそれ以前の議論でしたからね)。
 マスコミ業界諸賢はその事実をゆめゆめ忘れることのなきよう。

by atom552808-7 | 2006-12-21 19:54  

<< 決断者ホリフィールドの照準 亀田よ、モラレスの生きざまに刮目せよ >>